第339章 暗殺者

ウィデがボロボロでパッチだらけのコートを脱ぎ、新しい制服に着替えた時、体全体が暖かさに包まれる感じがした。

服の表面は厚い革でできており、中には綿布の裏地もある強度、革服の防寒性能と布服の柔らかさを兼ね備えて、これらの素材だけで、きっとほんの数枚のシルバーウルフが価値に相当するだろうと気味が悪い。

その形状は市政庁の制服に似ているが、色彩は明らかに異なる——衣服やズボンの基礎となる色はすべて真っ黒で、肩や首元、袖口には白いストライプのフリルが付けられており、非常に目立つ。全員が新しい制服に着替えて再び列を成すと、胸元が思わずより高く膨らんだ。

「良い」カーターは満足げに微笑み、「では、皆さん。ついてきてください」

この時まだ空からは雪が降り続けていたが、ウィデは初めて雪が秋からずっと降り続く景色を見た。金穗の都ではたまに雪が降ることもあるが、せいぜい1、2日で止む。子供たちは道に雪だるまを作ったり、雪球を投げ合ったりするのが常だ。それゆえ大雪の日は子供の頃の祝日とも言われる。成人にとってはとても不便で、積雪は靴を湿らせてカビが生え、通りは移動困難になり、店の商売は興味を持つ人もいないし、時に屋根が雪の重みで崩れることもある。

そんな時は、パトロール隊は出動することは絶対にない。もし出かけるとしても、バーへ行くだけだ。皆で暖炉のまわりに集まり、温かいビールを飲みながら、侍女たちと遊び戯れるのだ。

しかし、そのような風景は辺境の町では見られない。

毎日、誰かが通りの積雪を掃除し、両側にかき集める。これは市政庁が長期的に募集している仕事で、日払いも可能、月払いも可能。報酬は低いが手早く稼げる仕事だ。

通りには何人もの町の人々が行き来している。草帽をかぶっている人もいれば、マントをまとっている人もいる。みんなそれぞれに忙しそうに仕事をしている。もし町全体の雪がすべて除去されてしまったら、まるで夏だと思っても何ら不思議ではないだろう。

ウィデは自分の目を信じられなかった。王国の境界に位置する小さな町が、金穗の都よりも繁華に見えたのだ。もし町に高い教会や鐘楼がなければ、自分が大都市にいるのかもしれないと本当に思っちゃうくらいだった。