第241章 二つの神の血の生物

韓森の目の光が冷たく一瞬光り、逆心斬の姿で聖戦天使の剣を狂ったようにぶつけた。

ドン!

剣と大型槍が固くぶつかり合い、抗うことのできない恐怖の力が直接、韓森を人間ごと剣を一緒に振飛ばしてしまった。

韓森は第一神の避難所での人間の中でも最上級の身体を持っており、それでも神の血の生物の力に全く抗えず、数メートル飛んだ後、水草の中で数十メートル転がるうちにようやく身体を強制的に止めることができた。

彼の横で一角馬の腹を短剣で刺すつもりだった吕偉南も驚愕していた。彼は韓森の力を知っていたが、韓森すら数十メートル吹き飛ばされてしまうなんて、彼のちょっとした力なんて全く見るべきものではなかった。

その神の血の生物が大型槍をひと回転させて彼に向かってきたのを見て、吕偉南はすぐに逃げ出した。逃げる途中でも彼は大声で叫んだ、「兄弟、早く逃げろ、点子が手が付けられない」。

神血生物が吕偉南に向かって槍を繰り出したが、吕偉南の体法は滑らかすぎて、鰻のように銃の先からすり抜け、逃げながら鉄翎鳥を呼び出し、鉄翎鳥に引っ掛けて空に飛び出した。

神の血の生物が一度槍を突いて失敗したが、吕偉南を追いかけることはせずに、再度韓森に向かって突進した。一角馬の突進力は凄まじく、数十メートルの距離は一気に突進して韓森の前に到着、長銃をドラゴンのようにして、再び韓森の胸を狙ってきた。

轟!

血まみれの殺戮者の獣魂がハンセンの身に降りてきて彼と一体化し、ハンセンは血まみれの殺戮者の力を得た。

聖戦天使の剣が再び大型槍と衝突し、耳障りな金属摩擦音と火花を散らばらせながら、血まみれの屠殺者の変身を使ったハンセンは、それでも無理に2、3歩後退させられた。

かの草地で猛獣のように互いを戦い合う2人の存在に、空中にいた吕偉南は思わず見とれてしまった。彼は、神の血の生物が、その強星がここまでになるとは思っても見なかった。

B神の名は、鋼のアーマーシェルターでは誰もが知っている。つい最近、神天子らに先んじて神域島の神の血の生物を一人で倒してしまったのだ。

そんな凄腕が、神血獣魂の変身を使った状態で、神の血の生物に抑え込まれてしまうとは、信じられないことだ。