第296章 二刀覇世界

ハンセンが訪れたバーチャルコミュニティは"グラディエーター"と呼ばれ、連盟の公式な仮想戦闘コミュニティではない。公式の仮想戦闘コミュニティとは異なり、ログインすると直ちに所属する等級の地域に分けられるわけではない。

グラディエーターコミュニティでは、自分で未進化者エリアや進化者エリアに進入するかを選べ、公式のコミュニティではないため、個人情報の抽出も強制的な分け方もできない。

ハンセンがグラディエーターコミュニティを選んだ理由はまさにその点であり、直接進化者エリアに進入し、進化者と戦うことができるため、必要なく未進化者エリアに進入することはない。

ハンセンの現在の力量では、未進化者との戦闘には全く意味がなく、彼は《森羅万象》を練習するため、ここ半年間で時間があるときはいつでもグラディエーターコミュニティに入り、進化者と戦い、彼らから多くのことを学びながら、自身の熟練度を向上させている。

ただ、勝率はちょっと悲惨で、グラディエーターコミュニティに入ってからの半年間で、ハンセンが勝ったのはわずか4試合で、そのうちの一試合では未進化者が誤って進化者区に入ってきた初心者と戦った。もう一試合では対戦相手が何か事情があって途中でオフラインになったため、システムが自動的にハンセンの勝ちと判断し、実際にハンセンが勝った試合は2試合だけだった。

ハンセンが負けた戦闘については、既に戦績を見る気もなく、その敗戦数はすでに四桁数を突破していた。

ハンセンの身体健康は現在全面的に約20点に達しており、このような身体健康は、未進化者の間では圧倒的なものであり、毕竟、少数の未進化者の中にしか、あらゆる身体能力を20点まで向上させることができる者はいない。そのため、ハンセンが全ての身体能力をこのレベルに達し、それ以上になると、ハンセンの強さを想像できる。

そしてこれは、《古邪の呪文》を使用していない状況での話であり、【古邪の呪文】を使用した場合、ハンセンが爆発させるエネルギーはさらに恐ろしいものになる。

しかし、未進化者の中では20点の素質は恐ろしいレベルであるが、進化者の中では、20点の素質は弱すぎるレベルになってしまう。