347章 敵になる資格さえない(盟主加更)

「本当に何がそんなに第一保護所に引き止められるのか知りたい。」神天子が立ち去るとすぐに、皇甫瓶晴はハンセンのそばに来て、ため息をつきながらそう言った。

「たくさんのものが私を引き止めています。」とハンセンは穏やかに言った。

「あなたの神の遺伝子はもうすぐ満たされるんでしょう?早く第二神の避難所に来てください。そこからが本当の始まりですよ。」と皇甫瓶晴は説得した。

「まだ多くが足りない。近いうちには行けないでしょう。」とハンセンは微笑みながら言った。

皇甫瓶晴は少し失望した顔でハンセンを見つめてしばらく見てから、「信じても信じなくても、私はあなたに悪意はありません。早く第二の避難所に来て、本当の力をつけてください。」と言った。

「私はあなたを信じています。」とハンセンは皇甫瓶晴を見つめてウィンクした。

皇甫瓶晴はムッとしてハンセンをにらみつけ、「あまりにも少女たちに夢中になりすぎないでください。あなたには何の利益もありません。私のいとこがあなたのことをどう思っているか知っていますか?あまりにも遅すぎます。友達になるどころか、敵にすらなれないでしょう。」と言った。

皇甫瓶晴はハンセンが王萌萌にすがって第一神の保護区を立ち去らないと思って、なんとも言えないイライラと詰まった気持ちを感じていた。

皇甫瓶晴の去るのを見ながら、ハンセンは口元にほのかな笑みを浮かべてつぶやいた。「敵になる資格すらないのか?神天子、よくもそんなことを言ってくれる。第二の神の避難所に行った後でも、同じように言えることを願っている。」

ハンセンは神天子や皇甫瓶晴の言葉を気にせず、自分の飲食を続けた。

「兄貴、これは私が軍学校で過ごす最後の誕生日だから、次にあなたを一緒に誕生日を祝う機会があるのはいつになるかわからない。だから...」と王萌萌はやっと時間を見つけてハンセンの側に来て、申し訳なさそうに言った。

「いつ誘っても兄貴は喜んで来るよ。でも次回は事前にプレゼントを買うように俺に伝えて、兄貴の記憶力はあまりよくないから、すぐに忘れちゃうんだ。」とハンセンは笑って言った。

「兄貴が来てくれただけで、それが一番のプレゼントです。」と王萌萌は顔がほんのり赤くなりながら言った。