周文はニワトリの卵ほどの大きさの結晶石を取り出すと、リゲンたちは即座にそれに魅了された。
結晶石は幻のように美しく、その中で光影が揺らめき、魔化將の姿が映し出されていた。これは元気技の結晶だった。
「刀字魔将のパワーテクニックだが、何なのかはわからない。もし星を切る刀なら、本当に大当たりだな」とリゲンは結晶に近づきながら言った。
刀字魔将には複数のパワーテクニックがあり、星を切る刀はそのうちの一つに過ぎない。元気技の結晶が出現しても、星を切る刀である確率は極めて低かった。
傍らの安静が突然口を開いた。「結晶の中の魔化將の光影を見て、頭上に刻まれた文字が薄い赤光を放っている。この元気技の結晶は間違いなく星を切る刀だ」
「本当に星を切る刀か。老周、お前の運気は無敵だな」リゲンは興奮して言った。「この星を切る刀のパワーテクニック、もし手放すつもりなら、俺に売ってくれないか。俺はすぐに伝説レベルに昇進する。そうすれば使えるようになる」
周文は軽く首を振り、元気技の結晶をポケットにしまった。
一般の人は一般胎段階の時、体が伝説レベルのパワーテクニックの衝撃に耐えられない。無理に吸収すれば体を損なう可能性があり、深刻な場合は体が爆発して死亡する可能性もある。
しかし周文は違った。元気技の結晶を游戏に取り込み、血色の小人に吸収させることができれば、周文本人には何の危険もない。
以前、周文は游戏内で伝説レベルのパワーテクニックを吸収することを試みており、すべて非常に順調だった。
周文が刻印魔化士を斩杀したというメッセージは、すぐに学院内に広まった。1分19秒で刻印魔化士を斩杀するという成績は、特招生の中でも前例がなかった。
しかし人々が最も話題にしたのは銀翼飛蟻のことで、一般的に周文が刀字魔将を斩杀できたのは銀翼飛蟻を持っていたからだと考えられていた。あのようなスピードと飛行能力は、伝説レベルの中でも最高級のスピード型飛行のコウだった。
ウォンフェイは周文が刻印魔化士を斩杀した録画を見た後、周文を非常に高く評価し、確かに将来性のある人材だと認めた。
普段から周文を快く思っていなかった安静でさえ、今回は周文を見直し、これから周文が奮起して、かつての天才周文に戻るだろうと考えた。