第131章 本当に悔しい!

こいつもどうして来たんだ!

正体がバレなくても、舵爺の手下のふりをする必要はないだろう。

目が合った瞬間、葉凌天は葉辰に軽く頷いた。

葉辰は分かっていた。もし自分が武道台で何か問題が起きれば、葉凌天は必ず正体を明かし、出手するだろう!

そのとき、応擎が近づいてきて、手にあるものを振った。

「もし何か問題が起きても、葉さん、ご安心ください。あなたを傷つける者はいません」

「こいつら、そんなに自分を信じられないのか?」葉辰は仕方なく首を振った。

そのとき、群衆から騒ぎが起こった。

葉辰は声のする方を見ると、唐装を着た三人の老人が武道台に向かって歩いてくるのが見えた。

三人の武道の気配は非常に濃厚で、特に真ん中の人物は更に恐ろしかった!

修練境界で言えば、相手は気動境には達していないものの、限りなく近い!あと一歩というところだ!

相手は間違いなく宗師の境地に数十年いる!極めて危険な存在だ!

これは葉辰があの場所を離れてから、江城で出会った最強の人物だった!

その老人こそが今回の審判の一人、袁景福だった!

葉辰の現在の境界は開元境第八層の極致で、気動境に突破しそうだが、このような強者と対峙するのは厳しい!

三人の老人は葉辰を一瞥し、表情は平然としていた。その後、武道台に近づくと、足元に気を集中させ、三メートルもある武道台へと軽々と飛び上がった!

実に余裕があった!

真の高手だ!

この一手だけで、無数の武者が拍手喝采した!

袁景福の皺だらけの顔に冷気が漂い、右手を高く上げ、五本の指を急に閉じた!

台下は瞬時に静まり返った!

物音一つしない!

強者の威圧に、誰が逆らえようか!

「私は袁景福、今回の武道台審判の一人として、必ず公平を期し、秩序を維持する。すべては程々にせよ!武道台の均衡を乱す者がいれば、身分に関係なく、容赦なく殺す!」

他の二人の老人も同様の発言をした。

金冷雁は葉辰が眉をひそめているのを見て、説明した:「これが武道台のルールだ。上の三人が今回の武道台の三人の審判で、袁景福、王志新、烏項明だ。注目すべきは、三人とも華夏宗師ランキング500位以内に入っている」