第137章 千里の殺人！（追加更新！推薦票募集！）

袁景福は死んだ！

しかも、こんな悲惨な形で！

完全な体すら残っていない。

誰もこんな展開になるとは思わなかった。

袁景福はここで最も強い存在だったのに！

華夏武道家ランキング400位以内！

江南省武道協会副会長だぞ！

しかし、そんな高みにいた存在が、一人の若者に圧倒され、殺されてしまった。

場は静まり返り、全員が葉辰を見つめ、その目は恐怖に満ち、思わず冷や汗を流した。

どれほどの時が過ぎたか分からないが、武道台から震動が伝わり、一瞬にして全て崩壊した！

葉辰の足元一丈の地面だけが、泰山のように安定していた。

「ゴクリ」台下の人々は苦しそうに唾を飲み込み、互いに顔を見合わせた。

「袁宗師が死んだ？」

「そうみたいだ……」

「わずか十分で、江南省で三人の宗師が陥落した……今回は江城だけでなく、江南省も変わることになるな」

金冷雁の父は席から立ち上がり、驚きの声を上げた。「この若者は天に逆らおうとしているのか！彼は...彼はどうやってこんなことを？」

「お父さん...私にも分からない」金冷雁は呆然としていた。

周正德は濁った瞳に光を宿し、突然拳を振り上げて叫んだ。「よし、よし、よし！」

周福禄の顔には信じられない表情が浮かんでいた。「父上、武道台が彼に破壊されました。華夏にこんな強者がいたなんて...なぜか私にはあの人が葉辰とは思えないのですが...」

周正德は目を細め、疑問を呈した。「私もそう感じる。葉先生がこれほどの実力を持っているなら、最初から全員を倒せたはずだ。なぜ怪我をしてから動いたのだろう？何か言えない事情があるのかもしれない」

葉凌天は葉辰の近くに立ち、彼を見つめていた。拳を握りしめ、体には熱い血が沸き立っていた！

殿主がどうやってやったのかは分からないが、この一戦だけで華夏武道史に名を残すに値する！

これは華夏武道家ランキング400位以内の強者を一撃で倒したのだ！

彼葉凌天にもできないことだ！

「どうやら私も進度を上げなければならないようだ。殿主の征途は江城でもなく、江南省でもない。華夏全土なのだ！」

場内で最も驚いていたのは烏項明ともう一人の審判の王志新だろう。

彼らは二人とも華夏武道家ランキング500位以内の存在で、葉辰が先ほど発揮した力について最も発言権があった！