電話が切れた。
葉辰の瞳に冷たい光が宿り、相手が更に面倒を起こしに来るかどうか見守ることにした。
もし分別がないなら、後は知らないぞ。
葉辰は黒い石を取り出し、足を組んで座り、修行状態に入った。今日こそ気動境第三層に突破しようと。
絶対的な実力さえあれば、どんなに厄介な人物や事態でも、一刀両断できる!
黒い石が葉辰の周りに浮かび、以前玉璧から吸収した霊気が猛烈に放出された!
瞬く間に、別荘全体が霊気で満ちた!
葉辰は二つの丹薬を服用し、強力な薬効が丹田で炸裂した!
外界の無数の霊気が更に彼の体に向かって押し寄せてきた!
葉辰は九天玄陽決を運転し、金色の光が彼の周身から噴出し、まるで遊龍のようだった!
別荘の屋上で龍の咆哮が響き、その後光が葉辰の頭上へと向かった!
時間がゆっくりと流れ、葉辰の身に纏う気勢は更に恐ろしいものとなっていった。
丹田のエネルギーが頂点に達した時、葉辰は怒鳴った:「破れ!」
無数の真気が一つの束縛に向かって突進した!
一回目、失敗!
二回目、やはり失敗!
葉辰の服は完全に汗で濡れていた!
三回目、「ゴロゴロ!」
彼の体は大波が押し寄せるかのように、極めて強い気が勢いよく全ての束縛を突き破った!
その束縛は瞬時に引き裂かれた!
無数の霊気が全身を覆い、この上ない快感!
葉辰は目を開け、彼の境地は確かに気動境第三層に到達していた!
「想像よりも少し早かったな」
彼は濁った息を吐き出し、既に午前3時になっていることに気付いた。外に出て、指先に風の刃を凝縮して放った!
百メートル先の巨木が、轟然と崩れ落ちた!
「どうやら後に行けば行くほど、一つの小境界がもたらす強化は大きくなるようだ」
その後、葉辰は3階の部屋に戻り、シャワーを浴びて、ベッドに横たわった。
彼は手のひらに黒い石を握り、瞬時に輪廻墓地の中に現れた。
あの唯一光を放つ墓碑は、既に完全に姿を現していた。
明らかに起動できる状態になっていた。
彼はさらに発見した。今回はもはや陳擎蒼という三文字だけではなく、烈火宗、陳擎蒼!となっていた。
下には小さな文字が一行あった。
「吾が片手にて、万物を焼き尽くすことあり!」
葉辰はこの墓碑に含まれる威圧が羅雲天のものよりも強いことを感じ取れた!