葉辰は応擎の前に来た。彼はまだ意識不明のままだった。
傍らの竜魂戦士が口を開いた。「教官、隊長は大丈夫でしょうか?」
葉辰は首を振った。「私の許可なしには、閻魔でさえ応擎の命は取れない!」
そう言うと、彼は手の中に真気を運び、それを気針に凝縮させ、直接応擎のツボに刺した。
その後、葉辰は二本の指を応擎の眉間に当て、絶え間なく真気を彼の体内に注ぎ込んだ。
まるで暖かい流れが応擎の体を貫くかのようだった。
応擎の顔にようやく血色が戻った。
凝血丹は応擎の血液を凝固させる助けにはなったが、失血が多すぎたため、やはり病院で輸血が必要だった。
血液は無から生まれることはなく、それは丹薬でも達成できないことだった。
しばらくして、応擎は目を開けた。葉辰を見ると、瞳孔が縮み、立ち上がろうとして恭しく言った。「葉様...」