その瞬間。
葉辰の足元に真気が集中し、その速さは極限に達した!
彼は自分以外にも幽魂監獄のことを尋ねる者がいるとは思わなかった!
これは間違いなく突破口となるはずだ。
相手を見つけることが、今の最重要課題だ!
京城師範大学全体に強風が吹き荒れる中、葉辰は瞬時に校門を飛び出した!
すぐに、葉辰は百メートル先にいる長衣の男に気付いた!
「あいつだ!」
百メートルの距離など、蒼龍幻身決を使う葉辰にとっては造作もない!
長衣の男の背後に迫ろうとした時、一筋の冷光が走った!
男は手から投げナイフを放ち、その後、両足に力を込めて隣の塀を飛び越え、姿を消した!
「死にたいのか!」
葉辰は五指を広げ、真気を凝集させ、その投げナイフを直接掴んだ。
同時に、膝から力を爆発させ、数メートルもの高さを跳び上がり、塀を越えた!