天台に立っていた葉辰は、手に数個の霊石を持ち、突然天台から飛び降りた。
教学棟の西側は学生の自転車置き場だった。京城師範大学の学生は裕福な家庭の出身ばかりで、ほとんどが車で通学していたため、自転車を停める人はほとんどおらず、周りにも人影はなかったので、飛び降りても問題なかった。
着地した瞬間、地面が僅かに裂け、その後葉辰は東南方向へと向かった。
九宮八卦陣の陣眼は六箇所あり、その一つは学校の裏手にある假山だった。
設計図によると、この假山は後から誰かが配置したものだった。
位置も材質も極めて巧妙だった。
もし自分があの特別な地点に立っていなければ、月初めには全てが起こってしまっていただろう。
假山の前に来ると、葉辰は指で印を結び、霊石を放った。かすかな光が瞬いた。