第351章 鉄筋を射貫く！（4更！）

カチッ！

かすかに、骨の砕ける鮮やかな音が聞こえた。

この一撃、葉辰の血竜の幻影と真気の爆発を、誰が止められようか。

十日間の閉関修行で、彼は輪廻の墓地で数万回も試した！

確かに毎回黒衣の老人に阻まれたが、黒衣の老人とはどれほどの強者か、上古の大能だ！

目の前のこの華夏血梅殿のゴミと比べられるものではない！

ここに足を踏み入れた時から、死を求めているようなものだ！

若者の体はホールの壁に激突し、壁にまで亀裂が入った。

強烈な振動に、教師寮で眠っていた教師たちは驚愕した。

「ドン！」

若者の体が地面に叩きつけられ、口から大量の血を吐き出した。

彼は顔を地面につけたまま、横目で葉辰が近づいてくるのを見た！

全てを賭けて、彼は地面に手を打ち付け、体を跳ね上げ、二つの球を投げつけた。

球が地面に落ち、部屋中に煙が立ち込めた！

葉辰の視界を遮った。

次の瞬間、若者は立ち上がり、窓に向かって走った！

十階とはいえ、もはやそんなことは気にしていられない！

この男の戦闘力は血梅殿で再評価しなければならない！

血梅殿の長老たちと殿主が出手しなければ、この小僧は倒せない！

彼の体は急速に落下し、耳元で風が唸った。

地面に激突しそうになった時、彼の手首の鉄製の護腕からワイヤーが飛び出した！

ワイヤーは壁に突き刺さった！

火花が散り、ジジジという音が鳴り響いた。

「ドン！」

彼の体は結局地面に叩きつけられたが、ワイヤーで衝撃が和らいだおかげで、これだけの重傷を負っても死なずに済んだ！

屋上では、江鎮業が腕を組んで、目を細め、周囲の状況を観察していた。

彼はすぐに惨めな姿で落下した若者を見つけた。

彼は目を凝らし、表情が奇妙になった。

あいつはあの孽種を暗殺しに行った殺し屋ではないのか？

なぜこんなに惨めな姿になり、体から血を流しているのか？

まさか暗殺に失敗したのか？

校門に向かって急いで逃げていく姿を見て、彼は眉間にしわを寄せた。

「おかしいな、殺し屋が行ってまだ数分しか経っていないのに、なぜこんなに惨めな姿に？」

彼の心は疑問で一杯だった。

その時、彼は何かに気付いた！

十階の窓際に、一人の若者が立っていた！

剣のような眉、全身に冷気を纏っている。

冷たい眼差しは殺し屋が逃げた方向を射抜いていた。