もし葉辰の予想が正しければ、自分の体内の毒は致命的ではないが、少しずつ自分の修為と血脈を蝕んでいくものだった。
丹田はボロボロになり、最終的には廃人となってしまう。
華夏にこんな毒があるとは。
どうやらあの中年男は本当に自分を廃人にしようとしているようだ。
しかし、相手は域外の物を奪おうとしているのに、なぜ自分を殺さずに、次善の策として廃人にしようとするのか?
それの方が面倒なのに。
葉辰はそれ以上考えるのを止め、輪廻墓地から丹薬を一つ取り出して服用し、その後さらに薬草を取り出した。
五本の指で薬草を握りしめ、緑色の汁を傷口に垂らした。
この薬草は解毒草と呼ばれ、毒性を和らげる効果がある。
これらをすべて済ませると、葉辰は教師寮へと向かった。
エレベーターが開くと、パジャマ姿の少女が彼の部屋の前に立っているのが見えた。瞳には心配の色が浮かんでいた。