第355章 窮地!(3更!)

突然、江家の老爺が江鎮業の五本の指に目を留めた。

指には血の跡が残り、黒い毒は完全に消えていた。

「どうやらこの一撃で相手を傷つけたようだな。あの小僧はもう廃人同然だろう。この毒は華夏武道界でも解毒できない毒だ。人を殺すことはできなくとも、古流武術家を死よりも苦しめることはできる」

「たかが私生児如きが、江家に逆らうとは、まさに死を求めているようなものだ!」

……

京城師範大学、教師寮。

解毒丹の調合に成功し、すぐに服用すると毒は完全に消え、さらにこの機会を利用して修練も行った。

葉辰はゆっくりと目を覚まし、濁った息を吐き出した。

血竜も彼の体内に潜り込んだ。

一晩の修練で、血竜は少し大きくなっていた。

葉辰は驚きながら、血竜を強くできるものは三つしかないことに気付いた。