葉辰は落ち葉の指す方向に視線を向けると、空気中に微かな陣紋が漂っていた。
極めて微弱で、注意深く観察しなければ気づけないほどだった。
葉辰は躊躇わず、蒼龍幻身決を発動し、瞬く間に陣紋のある場所へと移動した。
指を一本突き出すと、目の前には壁のようなものがあることに気づいた。
透明な壁だった。
「こんな手段で私を止められると思っているのか?血梅殿には何か強力な陣法があると思ったのに!」
葉辰は冷ややかに鼻を鳴らし、指で印を結び、一滴の鮮血を絞り出した!
鮮血が陣法に射かかると、完全に散開し、陣法は何かに制御されたかのように揺らめき始めた!
その後、葉辰の手には斬龍剣が現れ、一刀を振り下ろした!
剣気は氷のような殺意を帯び、陣法の壁を真っ二つに裂いた!
一つの裂け目が瞬時に現れた。