第385章 逃げようとしても、させない!(その1)

林絶竜は江姵蓉の脅しに少しも怖がる様子もなく、暗闇へと向かっていった。

結局のところ、彼は自分の実力を信じており、戦えば間違いなく勝てると確信していた。

「林絶竜、お前は悲惨な死に方をすることになるわ!自分がどれほど愚かなことをしているのか、全く分かっていないのね!」

江姵蓉は叫んだ。

これは妻の怒りだった。

やっと家族が再会できたというのに、まさか途中で林絶竜が現れるとは誰が想像しただろうか!

林絶竜は数歩歩いたところで、何かを思い出したように立ち止まり、冷ややかに言った。「江姵蓉、お前の脅しは私にとって何の価値もない。分かっているだろうが、お前はすでに江家から追放されている。江家が廃人を助けるはずがない。お前の息子のことだが、生きていたとしても、どうということはない。あいつは当時も私の目には無能だったし、今もそうだ。」