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首都空港。
葉辰は飛行機を降り、すぐに師範大学へ向かった。
出発前に江姵蓉にメッセージを送ったが、携帯の電源を入れても返信はなかった。
飛行機を降りてから何度か電話をかけたが、応答がなかった。
あの方の保証があり、母は確実に無事なはずだが、それでも心配で足早に進んだ。
十数分後、葉辰は教職員寮に到着した。玄関は半開きで、中から笑い声が聞こえてきた。
その笑い声は聞き覚えがあった。
葉辰がドアを開けると、中の光景に一瞬呆然とした。
母は修行をしておらず、リビングで餃子を作っていた。しかも母一人ではなく、二人の絶世の美女がいた。
孫怡!夏若雪!
彼女たちが京城に来ていたとは?
江姵蓉の機嫌は良さそうで、ずっと笑顔だった。彼女は玄関にいる葉辰を一瞥して「帰ってきたの」と言った。