葉辰は手の中の土地証書を見て、無力に首を振った。
百里雄は早く去りすぎた。実は彼にはまだ言い忘れたことがあった。
あの老人が木婉寧を連れて行った時、彼は老人の腰に下がっていた玉札に気付いた。
その玉札は見覚えがあった。これは崑崙虚のある門派の印だった。
かつて崑崙虚に足を踏み入れた時、老人の門派は医道と他の傍門左道にのみ専念し、葉辰の武道修行には適していなかった。
これが葉辰の医道が神がかり的である理由の一つだった。
老人は葉辰の復讐への決意を知り、彼を崑崙虚の門派を一つ一つ回って師を探した。
しかし、冷酷な嘲笑が返ってきただけだった。
崑崙虚のどの門派も葉辰を受け入れようとしなかった!
それは葉辰の凡根と天賦のせいだった!
彼らから見れば、葉辰は武道に入っても生涯離合境に達することは不可能だと!