第452章 窮地!(1更!)

「なんだと、ヒャクリユウが我が林家に手を出すとは?」

リンゴウは、ヒャクリユウが林家を包囲したと聞いた時、顔に怒りの色が浮かんだ。

リンゴウは傍らの血盟の長老を見て、手を合わせて言った。「閣下、すぐに戻って参ります」

血盟の長老は、負傷した仲間と林絶龍を見て、頷いた。

「何か問題があれば私に言え。血盟の威厳は、この蝼蚁どもには触れさせん」

「はい、閣下」

リンゴウは部屋を出て、瞬時に林家の大庁に現れた。

十数名の林家の強者が厳重な警戒態勢を取っていた。

「ヒャクリユウ、国境に行ったと聞いたが、随分と早い帰還だな?」リンゴウは朗らかに笑って言った。

ヒャクリユウは冷たく鼻を鳴らした。「私が離れることを望んでいたようだな?」

リンゴウは首を振った。「ところで、突然の来訪の理由は?」

ヒャクリユウは目を凝らし、懐から一通の書類を取り出した!

「リンゴウ、二つの件だ!第一に、武道台での戦いで林絶龍は敗れた。叶天正を引き渡せ」

「第二に、今日から林家の者は一歩も外に出してはならない」

この言葉を聞いて、リンゴウの表情が変わった。

冷たく鼻を鳴らして「それは行き過ぎだろう」

「お前が非道なら、我が林家も義に従わぬ!」

ヒャクリユウの目が冷たく光った。「リンゴウ、協力しないとどうなるか分かっているはずだ!」

「協力することを勧める!さもなければ——」ヒャクリユウは一瞬間を置いて、声高に言った。「後果は自分で負え!」

リンゴウは袖を払い、怒声を上げた。「強引に侵入する者があれば、容赦なく殺せ!」

二つの勢力が衝突しそうになった時、扉が開いた。

血盟の長老が出てきて、両手を背後に組み、目をヒャクリユウに向けた。「ヒャクリユウ、我が血盟の者まで留めおくつもりか?」

その言葉には威嚇が込められ、無形の威圧が覆いかぶさってきた。

ヒャクリユウは一歩踏み出し、威圧を完全に打ち破り、鉄血の気勢を爆発させた。「私の言葉は明確だ。林家にいる者は誰であれ、一歩も外に出してはならない。血盟も例外ではない」

血盟の長老から殺気が噴出した。「私の仲間は重傷を負っている。すぐに昆仑虚で治療を受けねばならん。もし何かあれば、お前に責任が取れるのか?」

ヒャクリユウは動じることなく、なお言った。「林家も、血盟も、私の目には同じだ!」