第514章 一人の挙(5更!)

江道山で、どれくらいの時間が経ったのか分からないうちに、雷の災厄は徐々に消えていった。

すべてが静かに戻った。

古い広場の中で、全身が黒ずんだ青年が目を開いた。その瞳は極めて冷たかった!

体からは悠遠な気配が漂っていた。

それは叶晨だった!

今の彼は本命灵符の中に強大なエネルギーが満ちているのを明確に感じることができ、まるですべてを打ち破れそうだった!

このような恐ろしい雷の災厄をWay of the Spirit Symbolで戦技として凝縮すれば、その威力は驚くべきものとなるだろう!

昆仑虚でさえ、かなりの切り札となるはずだ!

叶晨は立ち上がり、破れた服や黒ずんだ体など気にもせずにいた。

「焔天掌!!」

冷たく一声叫び、叶晨は一歩踏み出した。

火炎が全身を覆い、虚の掌が瞬時に形成され、直接爆発した!

この一掌を放つと同時に、叶晨は全身の力を操った。一瞬のうちに、丹田の中のエネルギーが奔流となった!

無尽のエネルギーが大河のように溢れ出し、体中の真気が右腕に注ぎ込まれた!

轟……

強大なエネルギーの支えの下、この一掌が放たれ、火山の噴火のような勢いだった。

強大な掌風が炸裂し、広場全体が轟音を響かせた!

砰……

強大な気の爆発が発生し、恐ろしい掌風が轟き呼びかけた。

呼呼呼……

このような狂風と火炎は暫く続いた後、ようやく収まっていった。

この時になって、叶晨はようやくゆっくりと手を下ろした。

「真元境は、確かに強大だ。離合境が湖だとすれば、真元境は大河のようなものだ!丹田が十数倍に拡大しただけでなく、これからは焔天掌や素天剣意を使っても、丹田の真気が枯渇することはないだろう。さらに重要なのは、体中に力が満ちているのを感じられることだ。今の焔天掌と離合境で使用した焔天掌では、その差は比べものにならない!」

「今なら、あのWa ka shugo-shaたちと再び対峙しても、彼らは一撃も耐えられないだろう!さらには昆仑虚に戻っても、血盟の強者でさえ私に手を出せないかもしれない!」