第540章 クズ勢力なんて眼中にない!(3更!)

「落剣宗宗主?彼が来たところで何になる!私は言った、お前は始まりに過ぎない!落剣宗が復讐したいなら、どうぞ来るがいい!」

陳天梨から教わった剣技は、あまりにも強力だった!相手に息をつく暇も与えない!

これが今の自分の戦闘力だ!

この程度の実力は昆仑虚にはまだまだ多くいるが!

少なくとも今日以降、昆仑虚に足を踏み入れても、五年前のような惨めな思いはしない!

あの五年間、昆仑虚で自分がどれほど屈辱を味わったか、誰も知らない!

復讐に燃える心!多くの苦しみを耐え忍んだ!

全ての宗門からの拒絶と軽蔑が、今でも脳裏に焼き付いている!

凡人の血筋というだけで修練する資格がないとでも?

凡人の血筋を持つ者がいかに這い上がるか、皆に見せてやる!

落剣宗のことは?

叶晨は何も恐れていない!

スミンブを生かして帰したのに、落剣宗が自分を見逃すとでも?

いや!

両者の恨みは、もはや解消できない以上、誇り高き頭を下げる必要などない!

落剣宗が来るなら来るがいい!叶晨はここで待っている!

「殺せ!」

そう考えると、叶晨の目の中の冷気がさらに増した。

叶晨が全力で発動すると、霊シンボルは狂ったような咆哮を上げた。

「ブシュッ!」

スミンブの両腕が血霧と化した!

「あああ……」

スミンブは恐怖に震えた。

しかしそれで終わりではなかった。

スミンブの爆裂した両腕から、霊シンボルは勢いよく突き進んだ。

「叶晨、助けてくれ、お願い……」

悲鳴は突然途切れた。

昆崙山の頂上に残ったのは、吹きすさぶ風の音と、天地に漂う血霧だけだった。

「収!」

この時になって、叶晨は手首を振って霊シンボルを収め、肉塊と化したスミンブを見つめながら、軽蔑的な冷笑を浮かべた。

「スミンブは死んだ!次は、お前たちの番だ。」

叶晨は血盟の方向を鋭い目で睨みつけた。

スミンブはただの始まりに過ぎない。

今日こそ、彼叶晨の昆仑虚殺戮の道の始まりだ!

落剣宗と血盟が戦いを望むなら?最後まで付き合ってやる!

輪廻の墓地を手にした今、何を恐れることがある?

誰が狩人で、誰が獲物なのか?

最後の瞬間まで分からない。

この瞬間、叶晨の眼差しは凍りついたかのようだった。

昆崙山の頂上全体が、死のような静寂に包まれた。