「なんて強大な力だ!」
押し寄せてくる気配を感じ、叶晨の瞳孔が一瞬収縮した。
相手を過小評価していたことに気づいた!
「破れ!」
冷たい光が閃き、剣意が降臨した。
叶晨の手にある斬竜剣が狂ったように衝突していく!
二つの剣意が極めて狂暴な気波を巻き起こした!
「ドン!」
そして突然分かれた!
この瞬間、叶晨は自分の腕が痺れるのを感じた!
このスミンブの真の実力は真元境第四層だったのだ!
過小評価していた!
少なくとも今露わになった力はそうだった!
激しい衝撃は依然として叶晨の血気を上昇させた。
「小僧、私が君なら今すぐ跪くね!我が落剣宗の弟子と長老に傷を負わせるなんて、お前が最初で最後だ!」
「今日、お前に教えてやろう。蛍の光は決して日月と輝きを競うことはできないとな!」
スミンブの周身の真気がこの時爆発した。
無数の剣意が手中の長剣から放たれ、まるで実体化したかのように、あらゆるものを引き裂こうとした!
狂気の極み!
遠くの血盟李玄軍は巨木に寄りかかり、首を振った:「二人の境界の差が大きすぎる。同じ真元境とはいえ、真元境以降は一つの小境界でも天と地ほどの差がある。」
「どうやら叶晨は死を免れないようだな。」
「まあ、誰が殺そうと同じことだ。」
「死に物狂いだな。この剣意、どうやって耐えるのか見物だ!」
パンコクワと残りの中国武道界の強者たちは、一様に歪んだ笑みと同情の表情を浮かべた。
彼らの目には、この昆仑虚強者の一撃は、すべてを打ち破るに十分だと映った!
まさに止められない!
そしてこの時、叶晨は反射的に再び斬竜剣で防ごうとした!
しかし思いがけず、斬竜剣は強制的に弾き飛ばされた!
叶晨も数歩後退し、口角から血が滲んだ!
スミンブはこの瞬間を楽しんでいた。一歩踏み出し、真剣に言った:「叶晨、お前は私の相手ではない。生きたければ、修為を自ら廃し、私の前に跪き、そして自ら落剣宗に謝罪に来い!」
「さもなければ、苦しんで死ぬだけだ!」
叶晨は相手の言葉を無視し、口角の血を手で拭った。
この瞬間、鮮血の下で、叶晨の体内の血が、かすかに沸騰し始めた。
轟……
轟音と共に、叶晨は直ちに魂を鎮める剣を取り出した。
「ちょうどいい、師匠から教わった剣法を試してみよう!!」