叶晨の激しい息遣いを見て、李玄军の口元に嘲笑うような笑みが浮かんだ。
これが実力の差だ。
これこそが圧倒的な力の差!
このような小物が自分の手から逃げられると思うとは。
まったく笑止千万!
今日こそ、叶晨をここで死なせてやる!
これこそが彼がここに来た最大の任務だった!
「小僧、最後に外の空気を吸うがいい!」
殺気が大波のように押し寄せ、叶晨の心は底まで沈んだ。
まるで見えない手が喉を締め付け、窒息しそうになった。
李玄军の剣意が叶晨の目の前に現れた瞬間、危機の中、一筋の血光が突如として飛び出した!
叶晨を驚かせたのは、今回飛び出したのが斬竜剣だったことだ!
霊剣による主の加護!
伝説の中でしか語られなかったことが、この瞬間に起こったのだ!
斬竜剣は叶晨が江南省朱家で自ら打ち込んだもので、魂を鎮める剣とは格が比べものにならない!