第564章 お前の背後にいるのは誰だ!(4更新!)

天雷を引き起こす长剣と少年の姿に、誰もが直視できなかった。

思わず十数歩後退した。

轟!

突然、轟音が響き渡り、二筋の剣光が激しく衝突した。

大地が震え、真気が波紋のように広がった!

叶家の外周は完全に廃墟と化した。

極限の剣気が四方八方に広がっていく。

剣気が通り過ぎた道の両側の木々は粉々になった。

「あっ!」

「早く退け!」

見物していた勢力は次々と後退した。

退くのが遅かった者は、剣気で腕を切断された。

惨たらしい光景だった。

「叶晨、お前の実力は予想以上だな。この一撃を防げるとは?しかし、これで安全だと思うなよ?」

孫宗主は眉をひそめながら言った。

孫宗主は実力を極限まで発揮したと言える。

彼にとって、この技で叶晨を殺すことは蝼蚁を踏み潰すように簡単なはずだった。しかし、今や防がれてしまった?

この若者は生かしておけない!

孫宗主の心中の思いはより一層固まった。

まだ真元境にいるというのに、この叶晨はこれほど常識外れだ。もし彼がちょうぼんきょうに踏み入れたら、どれほどの波乱を巻き起こすことか?

昆仑虚都も変天するだろう!

今日この若者を斬らなければ、将来、落剣宗は必ず万劫不復の地に陥るだろう!

「どうやって防ぐか見ものだ!」

そう考えた孫宗主は、もはや躊躇う余裕はなかった。

1滴の精血を絞り出す!

精血燃焼!

彼の顔色が幾分か蒼白になった!

もはや先ほどの落ち着きと余裕は消え失せていた。

彼は何としても叶晨を殺さねばならない!

元々叶晨の波雷斩と拮抗していた剣意が、突如爆発した!

恐ろしい気波が四方八方に広がり、波雷斩が破られると同時に、叶晨は数歩後退を余儀なくされた。

口角には血が滲んでいた。

鋭い痛みが走る。

叶晨の胸の服が一筋裂かれていた。

もし叶晨の肉体が強靭でなければ、この一撃で命を落としていただろう!

波雷斩はただ段雷仁がその場で教えた一剣に過ぎず、段雷仁という大能が繰り出したものではない。

波雷斩は確かに強力だが、バウンダリーの差があまりにも大きすぎた!

そのとき、段雷仁の声が再び叶晨の脳裏に響いた。

その声が消えると、叶晨の口元に笑みが浮かんだ。

孫宗主は気付かなかったが、今や彼の表情は極限まで歪んでおり、一歩一歩叶晨に近づいていった!