自分の宝物を競売にかけるのに、宝物を霊石と交換できないのだろうか?
彼の輪廻の墓地には、ちょうどその黒爆狂蛇の物がいくつかあった。
陳天梨の口から黒爆狂蛇のどんな物でも価値があると聞いていた。
昆仑虚にとってもそれは同じことだった。
太古空実丹は非常に貴重で、この丹薬を手に入れるには、代価を払わなければならない。
二階、鑑定室。
一人の老人が顔を上げて、目の前の叶晨とシン シー シーを見て、淡々と言った。
シン シー シーは当然叶晨の目的を察し、軽く咳をして言った:「私には競売会に出品したい物がいくつかあります。」
そう言って、彼は自分の持ち物をいくつか取り出した。
霊石はないものの、まだいくつかの宝物は持っていた。貴重とは言えないが、競売会に参加する資格はあるはずだ。
シン シー シーが取り出した三つの品物を見て、老人は一瞥し、頷いた。
大きな反応はなかった。
「まあまあだな。」
「剣石木、内丹一つ、それに炙炎魂か。」
老人は一目で物の価値を見抜いた。
「これらの品物の競売開始価格は専門の者に決めさせよう。この玉の牌を大切に保管しておきなさい。競売会が終わった後、この牌で取引を行う。」
「これでよいだろう。」
老人の言葉を聞いて、シン シー シーは眉をひそめたが、すぐに承諾した。
易宝閣が価格を決めるとはいえ、これだけの年月を経た店なので、何か策を弄することはないだろう。
ただ、老人の態度が気に入らなかった。
老人は三つの品物を預かるよう人に命じ、その後叶晨とシン シー シーを見上げて言った:「もう品物がないなら、お引き取り願おう。」
シン シー シーが立ち去ろうとした時、叶晨の声が響いた:「私にもまだ一つ品物があるのですが、見ていただけませんか?」
老人は叶晨を一瞥したが、何の反応も示さなかった:「出してみなさい。」
次の瞬間、叶晨は輪廻の墓地から黒爆狂蛇の皮甲を取り出した!
極めて強い気配が一瞬にして溢れ出した!
部屋全体の温度が突然低下した!
「はっ……これは……」
それまで平然としていた老人は、叶晨が取り出した物を見るや否や、立ち上がり、目を見開いた!
三歩を二歩で進み、急いで叶晨の前に来た:「これは確かに黒爆狂蛇の皮甲!硬度は比類なく、もし衣服に仕立てれば、価値は計り知れないぞ!」