「弟子よ、もう誰も手を出す者はいないだろう。お前の体からは濃厚な突破気息が漂っている。この戦いから大きな収穫を得て、すぐにでも神遊境に踏み込めそうだ。事が済んだら、早く場所を見つけてもう一度突破するんだ」
言葉が落ちた。
段雷仁は叶晨の体から離れた。
叶晨は自分の両手と周囲の廃墟のような光景を見つめ、目には驚きしかなかった。
段雷仁が強いことは知っていたが、こんなにも恐ろしいとは思わなかった。
半分欠けた太古空実丹で、段雷仁の力の大部分が抑制されていたのに、これほどの力を持っていた。
完全な太古空実丹ならば、どれほど恐ろしいことか。
しかし、庄歩凡にしても、他の者たちにしても、ここでは超越境界の頂点にいるとはいえ、昆仑虚では大したことはない。
結局のところ、昆仑虚には強者が多すぎるのだ。