第620章 捕縛!(2度目!)

今回こそ、どうあっても、彼は叶晨を守らなければならない!

……

「叶晨、ヒャクリユウが自ら指揮を執り、今回は彼と一緒に昆仑虚に入る。この老人の言うことを一度だけでも聞いてほしい」

老人の寂しげな声が響いてきた。

彼は叶晨が去ることを全く望んでいなかった!

しかし今は、利己的になることはできない。

かつての雲湖荘での出来事の後、彼は叶晨の家族を裏切ってしまった。

今回こそ、償いの方法を選ばなければならない。

「ヒャクリユウも行くのですか?」

今度は叶晨が驚いた。

老人は頷いた。「実は一ヶ月前、ヒャクリユウが私に辞表を出しに来たんだ。かつて彼の妻が何者かに連れ去られ、行方不明になった。その後、お前が妻の居場所を教えてくれたが、彼はずっと昆仑虚のことを気にかけていた。どうしても、けじめをつけたいようだ」