第726章 深部の王! (六更!)

葉辰は蒼竜幻神決を発動させ、電光石火の速さで動いた。この黒虎の群れは彼に触れる資格すらなかった。

無数の剣影が閃いた!

これは万道剣尊の陳天黎から授かった無上の剣技だ!

もしこの獣の群れすら対処できないなら、それこそ笑い話だ!

剣影は密集して、まるで一条の長竜となって虎の群れの中へと飛び込んだ。

実体を持つかのような気の波が爆発し、大地全体がわずかに震えた。

「ドン!」

突然、血霧が立ち込めた!

最前列にいた数頭の黒虎がその場で血霧と化した!

同時に、葉辰は少しも立ち止まらなかった!

強烈な勢いで襲いかかる!

恐ろしい風の波が押し寄せ、葉辰を飲み込もうとしていた黒虎たちの動きが一瞬止まった。

彼らは葉辰の実力がこれほど恐ろしいものだとは思いもよらなかった!

彼らは崑崙虚に長く住み過ぎて、いくらかの知性を持つようになっていた!

彼らは恐怖を感じ、逃げようとしたが、もう遅かった。葉辰の剣身から放たれる死の気配に完全に包囲されてしまった!

葉辰は聖王境の強者さえも斬り殺せるのだ、この獣の群れなど何の取るに足らないものか!

葉辰が殺戮の快感に浸っていた時、一声の驚天動地の虎の咆哮が響き渡り、続いて巨大な黒い影が覆いかぶさってきた。

鋭い爪が刃物のように、葉辰の胸元に向かって襲いかかってきた!

爪の上には血気さえ漂っていた!

最も恐ろしい巨虎がついに出手したのだ!

葉辰は瞳を縮め、一剣を巨虎に向けて放った!

「キン!」

意外なことに、一撃で相手の虎の掌を斬ることができず、むしろ激しい火花が散った!

極めて強い気の波が押し寄せてきた!

葉辰の体は丸々十歩も後退した!

ん?

この巨虎、恐ろしい力を持っている!

この一撃だけでも、入聖境後期、さらには聖王境初期の修錬者と対抗できる実力だ!

面白い!

その巨虎も明らかに葉辰が手ごわい相手だと知り、再び突進してきた。まるで隕石が凡世界に落ちてくるかのようだった!

葉辰は油断せず、しかし剣を動かさず、しっかりと立っていた!

巨虎が冷たい殺気を帯びて葉辰に向かってきた時、葉辰は怒鳴った:「血竜、出てこい!」

虎は百獣の王!

そして竜は、万獣の祖!

剣で戦うよりも、すべてを血竜に任せた方がいい!

竜の鳴き声が響き渡り、次の瞬間、一条の血竜が葉辰の体内から飛び出した。