第812章 死!(二更)

「もし君が上位3位に入れば、機縁を得るだけでなく、青鸞宗が重点的に育成する対象にもなれる。

そうなれば君の修為は一気に進むだろう。だからあの件が始まる前に、何一つミスがあってはならない。用心するに越したことはない」

花若欢は師匠の過度な心配にやや不満を感じながらも、こう言った。「師匠、もし紀思清が本当に参加しないなら、私が全力を尽くせば、上位3位に入る可能性は本当にあるかもしれません!ところで、彼女はあれほどの実力があるのに、なぜ今回突然参加しないのですか?せっかくの機縁を無駄にするのですか?」

花婆婆は杖を握る手に力を入れ、説明した。「私も噂話を聞いただけだが、あの紀思清は高慢な性格で、毎回安定して1位を取っていたから、おそらく飽きたのだろう。それに、彼女の背後にいる人々は、彼女を今回の天才の戦いの審判の一人にするつもりらしい」

「選手として参加すべき年齢なのに審判になるなんて、崑崙虚でもそんなことができるのは紀思清だけでしょう。紀家は本当に先祖の加護があるのね、こんな天の寵児を生み出すなんて」

花若欢の瞳には少し落胆の色が浮かんだ。彼女自身も高慢な心を持っていたが、紀思清のような存在の前では、ただ仰ぎ見るしかなかった。

その差は明らかすぎた。

彼女はこの話題にこれ以上留まりたくなく、ある方向を見て、素早く言った。「師匠、あそこに人がいるようです!」

……

一方、洞窟の入り口では、温詩詩と温婷婷の姉妹が焦りながら行ったり来たりしていた。

彼女たちは中で起きている異変を知っており、葉辰とあの老人が中で修行していることも知っていた。

誰にも邪魔されてはならない。

問題は、この異変があまりにも大きな動静を引き起こしていたことだ。すぐに消えたとはいえ、注意深く観察すれば、ここを見つけることができるだろう。

温詩詩は洞窟の入り口を一瞥し、温婷婷に言った。「姉さん、葉兄さんは中で一体何をしているのでしょう?なぜあの青い柱が現れた瞬間、私の心に恐怖の感覚が生まれたのでしょうか」

温婷婷は首を振った。「父上が言っていたわ、この葉先生は普通の人ではなく、常識では測れないと。でも一つ確かなことは、私たちが葉先生についていけば、百利あって一害なしということよ」