第820章 何が段怀安か!(4更)

「殺せ!」

葉辰は怒りの咆哮を上げ、本命の霊符と血竜の力を両足に宿し、その姿は突然消えた。

「ゴロゴロ!」

体内の真気が絶えず渦巻いていた。

九天玄陽決を運転し、丹田内のエネルギーが火山の噴火のように爆発し、葉辰は一瞬にして、その気勢が人を震撼させるほどの高みに達した。

葉辰の速さはあまりにも速かった。

「斬竜問天剣!すべてを破滅させろ!」

この声が落ちると同時に、葉辰の手にある剣が眩しい剣光を放ち、切り裂くように進んだ。

このレベルの高手に対して、彼は油断することはなかった!

独眼の護法はこの一撃を見て、軽く「おや」と声を上げた。彼は葉弑天の実力がどこか奇妙だと感じた。

なぜ奇妙なのかは言い表せない。

想像していたものとの差が大きすぎるからだ!

葉弑天は返虚境あるいは虚王境の力を持っているはずではないのか?

なぜ今はそれに遠く及ばないのか?

もう躊躇わず、彼の剣も葉辰に向かって触れていった!

剣意が急に拡大し、あらゆる光を飲み込んだ。

「ドン!」という音と共に、二つの剣が瞬時に衝突した。

激しい衝撃音が、耳をつんざくほどだった。

実質的な気の波が、四方八方に衝突していった。

一部の強者たちは無理やり気の波に吹き飛ばされた!

さらに葉辰と独眼の護法を中心とした十メートル以内の草木はすべて枯れ、剣痕が幾重にも刻まれ、目を見張るほどの光景だった!

「葉弑天、もしこれがお前の本当の実力なら、さっさと消えろ!」

二つの長剣がしばらく拮抗した後、独眼の護法が突然叫んだ!

彼の体内の力が完全に爆発し、葉辰をはるかに上回っていた。

この一波のエネルギーの震動の下、葉辰と独眼の護法は同時に後方へ退いた。

「やはり強い!」

葉辰は十歩退いてようやく体勢を立て直し、瞳孔がわずかに収縮した。

血竜の力と斬竜問天剣の一撃が、まともに防がれたのだ。

この一撃だけで、この独眼の護法の非凡さがうかがえた。

重要なのは二人の境界の差があまりにも大きいことだった!さらに自分は負傷している!

「葉弑天、私は一つ不思議に思っていることがある。なぜお前の実力はいつも上がったり下がったりするのか?もしかしてお前は何か秘術を持っているのか?」

「今のお前の実力なら、私はお前を容易に殺せそうだ!」

独眼の護法は冷たく言った。