060 レインフォレストの霊の怒り(月チケットを求める!)_3

しかし、彼はすぐに気づいた。ローランと子供たちがじゃれている時でも、彼の視線は意図的にも無意識にもネイティブの女性に向かっていた。

それによりマシューは静かな頭痛を抱えることとなった。

幸い、老吉頭は若者数人と地元の言葉で話し続け、後者たちはローランの無礼な視線に気づくことはなかった。

とうとう。

老吉頭が来て、躊躇しながらローランを連れ去った:

「彼らは、お前が良い人に見えるから、狩猎用の小屋を一晩借りることを許してくれた。本来なら更に進むつもりだったが、ローディン川は夜よりも昼間の方が安全だからな。」

そこで、三人は川辺の小屋でまた一晩休むことになった。

次の日の早朝。

若者達が約束通り来て、小屋の外の灌木の中から、大きさの異なる四つのカヌーをそれぞれ持ち出し、順に桟橋から川に入れた。

これらのカヌーはジャンゴ人が木の中心を燃やして作ったもので、彼らは古い木をほとんど取らないので、一般的には幅が狭く、一人しか座ることができない。

マシューたちはそれぞれ一つに乗り、残りの大きなものにはアビン、疫病使者に変わった四人のスケルトン兵、そして数匹のスケルトン犬が乗っていた。

スケルトンの体が軽く、不死者もマシューの命令に従ってじっとしているおかげで、船が転覆することはなかった。

一行はそこでユカ族と別れ、ローディン川を下って行った。

ローディン川の最初の部分は広々としており、視界も良好で、まさに晴れ渡る美しい日だったので、沿道の風景は絶景だった。

マシューとローランは、カヌーに乗って雨林を堪能するのは初めてで、後者は詩情に駆られてフルートを吹きたくなる様子だった。

しかし、それからほどなく。

流れの緩やかな浅瀬を渡ると。

川は狭まり始め、両岸には大量の白いアシが見られ、流れも急になった。

ふたりは油断することなく、老吉頭の忠告に従って、一板一眼の舟をバランスよく乗りこなした。

船速は明らかに速まった。

両岸の風景は猛スピードで後方へと後退した。

アシ原の中には警戒心強いジャンゴ人の姿をたまに見かけた。