063 竜を屠る!(7.3Kの購読を求む)_4

夜がゆっくりと降りてきた。

崖の下からは恐暴龍の唸り声が聞こえてきた。

ゴーゴーと!

どうやら山の麓で何かをやっているようだった。崖が僅かに揺れ始め、危うく眠りかけていた2人は自然と身体を寄せあった。

洞窟の外。

淡い月光が差し込んできた。

居心地悪さを感じていたマシューが体勢を変えると、結果としてローランと真正面対面となり、ほとんど額が触れるところだった。

「ほら、マシュー、その体勢で寝るつもり?前もって言っておくけど、私と一晩過ごした人はみんな、例外なく私に恋をするからね」

ローランは目をキラッとさせ、イタズラっぽく言った。

マシューは無表情のまま、静かにその言葉に助けられた。

しばらくしてから、ローランは我慢ができずに首輪に手を掛けた。

「ちょっと暑いんだけど、僕が…」

話を始めると、すぐにマシューに遮られた。

「ローラン、声帯の保養をした方がいいと思うよ」

ローランは無邪気に言った、「はっきり言ってみて」

マシューは白い目を向けた:

「うるさい」

ローランは口を尖らせ、少し静かになった後、再び身体をくねらせた:

「ああっ、マシュー、言っていることとやっていることが全く違うじゃない、ええええ、胸を触るのはやめて!」

マシューは驚いて彼を見つめた:

「何を言ってるんだ?」

そこで、メキシコ小嬢がタイミングよく頭を出し、小声で言った。「ごめんなさい、私です。あなたの胸だとは思いませんでした、マシューのだと思ってました」

ローランは肩をすくめた。「どうやら僕こそが邪魔者みたいだね」

そう言って彼は身体を反らそうとしたが、少し躊躇した後、やめてしまった。

その一方で、アイラはマシューに小声で言った:

「マシュー、月が出てきたわ。あなたを月霞林に連れて行って、女神の助けを求めることができますよ」

それを聞いたマシューはしかし、頭をしっかりと振った。「君の気持ちは分かるが、今は必要ない」

彼は今の状況でアシアに助けを求めることはできない。これまでの二人の協力関係は、女神が弱い立場にあるという前提で成り立っていた。もしマシューが彼に助けを求めるなら、協力関係のバランスが変わってしまうだろう。