094 あなたは私たちス族の人々の誇りです!_2

「でもまずは、私が新たに妹分にした娘に安否を報告しよう。」

妖精の魔法使いの声は次第に遠くなっていった。

マシューは彼女の去り行く後ろ姿を見つめ、遠くに手に長弓を持った影が見えた。

二人が近づいて数言を交わした。

そして最後は肩を並べて去っていき、その姿は東方の砂漠に消えていった。

マシューは視線を戻した。

その時、お祭りは最高潮を迎えていた。

多くのジャンゴ人が残っていた衣服を脱ぎ始め、炎を囲んで全裸で走り回る者がいた。

一方、角の方で。

レイガは一群のジャンゴ人の子供たちと楽しそうに遊んでいて、彼は手に持った大宝剣を高く上げて、ぐっと火の中に突っ込んだ。すると、一瞬で剣上に燃え盛る火が燃え上がり、子供たちは驚きの声を上げた。

レイガは得意げに剣を一振りすると、炎はすぐに消え、代わりに剣上には霜と雪が現れた。

その瞬間。

子どもたちの歓声はさらに盛り上がった。

レイガが完璧に溶け込む一方で、

ポポは別の一団の小児たちに囲まれ、どうすべきか分からず困っていた。

地面にぼんやり座り込み、子供たちにヘルメットの触られ放題、頭上のアンテナがチクチクチクチクと色々な色に変化し、子供たちは歓声を上げていた。

突然。

肩から発条の鳥が飛び立った。

子供たちはその発条の鳥を追いかけるために団体を形成した。

これでポポはようやく一息つくことができた。

マシューの視線が上に移る。

高塔の下では人々が笑顔で声を上げている。

まだ塔から抜け出せないアルテルンは頭を傾げながら居眠りしている。

そして塔の頂上で。

新たに影の誓い者となったレイラが辺りの様子をすべて見通そうとする。

月光が彼女の体に当てられる。

その光が塔の頂上に一筋も影を落とさない。

……

翌日の朝。

マシューは魔法のデンカンの秘密の部屋で眠り続けていた。

突然、スヤからの緊急伝達が入る:

「ブリンケンが現れた、雨林の中にいる!」

マシューは急いで仲間を呼び集め、足の力が入らなくなっているルミエを除いて、他のみんながただちに準備を整えた。

一行はスヤの助けもあり、雨林を素早く通過した。