109 先手必勝_3

次の瞬間。

鋭い身影が影から飛び出し、まるで弾丸が発射されるように死者の痕跡を素早く越え、そのクリスタルを素早く掴み、再び物質界から姿を消した。

数瞬のうちに。

アビンはマシューのそばに現れた。

彼は敬意を払ってそのクリスタルをマシューの手に渡した。

……

「警告:あなたの召喚物レニスメが灰燼の戦士を倒しました!

忠実な勤務が続行中。

あなたの召喚物アビンが灰燼の戦士から落ちたソウルクリスタルを拾いました!」

……

ソウルクリスタル?

灰燼の戦士がソウルクリスタルを落とすのか?

マシューの目が急に輝き始めた。

彼はそのソウルクリスタルを何度も細かく見て、これが自分が練り出したものとほぼ同じで、さらに純度が高いことに気付いた!

マシューは高純度のソウルクリスタルが不死者にとって何を意味するかをよく理解していた。

もし不死者のソウルファイヤーが彼らの命と力の源ならば、通常のソウルクリスタルはソウルファイヤーの燃焼時間を延ばすもので、高純度のソウルクリスタルは彼らの生命形態を変容させる可能性のある宝物だと言える!

このような状況下でも、アビンは辛抱強く、努力して役割を果たした。

これにはマシューが大いに喜んだ。

彼はソウルクリスタルが不足していた。

ただ今だけでなく、将来的に見ても不足は続くだろう。马修のもとに増え続ける不死者と共に、ソウルクリスタルは間もなく彼の頭を悩ます問題になるだろう。

自身の生産力に頼るのはあまりにも遅すぎる。

マシューの冥思時間と効率は限られている。

しかし、不死者たちのニーズは無限である。

単にコストを抑えようとするだけでは、最終的には限界効用が減少してしまう。

マシューもそれを理解している。それまではソウルクリスタルを安定的に獲得できる道がなかったのだ。

しかし、今、彼は灰の生物という宝物を見つけた。

もちろん、彼はそれを逃すことはない!

自分の力があるなら、誰もが自分の部下である不死者たちを満足させたいと思うだろう。

その瞬間、マシューはすぐに戦略を立てた。

レニスメが射撃を担当し、

アビンが拾うのを担当する。