125 神によって作り出されたものと邪鬼封印_2

“私が先に行ってみます。”

数分後。

マシューとアビンは大門から出てきて、崖の端で周囲を見渡した。この角度からは、この地下空間の真の状況がよりはっきりと把握できる。

溶岩のプールのそばには十数個の実験室がそびえ立っており、そのうち半分は溶岩に飲み込まれてしまっていた。残りの大部分も大量のセメントで埋め尽くされており、前方の数室だけがセメントの箱を除き、ほかの物品を見つけることができた。

吊り橋の先のプラットフォーム上には、楕円形の岩が高く突き出ており、歌声はその岩の背後から聞こえてきた。

マシューは崖の端で絶えず移動していたが、視野の死角が常に存在した。

プラットフォームの対岸は滑らかな地面で、マシューの目には金色の砂糖がかすかに見えた。まるで露天の金鉱のようだ。

彼は足を進め、アビンと一緒に吊り橋を渡り、プラットフォームに辿り着いた。

歌声が聞こえる方向へ。

彼らは岩の背後に回った。

次の瞬間。

黒い影が突然飛びかかってきた!

だが、近づく前にアビンがチャチャと二刀で彼を仕留めてしまった!

ハネの小虫の死体が息をのむように地面に落ちた。

それは狂热感染者だった。

マシューがじっと見てみると。

歌声の出所は地面に置かれたクリスタルボールで、おそらく先程の感染者が置いたものだろう。

次の瞬間。

彼の足元の土地が激しく揺れ始めた!

“シュシュシュ!”

岩石プールの下から鋭い音が聞こえた。

元々両岸を繋いでいた吊り橋が急に収縮し、二本のずんぐりとした触手に変わった。同時に、プラットフォームが激しく崩れ落ち、石の層が次々と消え、そして現れたのは、辺りが鋭い牙と逆鱼又で覆われた円形の口器だ!

重要な瞬間、アビンは一気に飛び跳ねてその場から消失した。

マシューだけが円形の口器に向かって急速に落下した。

その過程と共に、

プラットフォームに化けていた恐ろしい怪物がようやく溶岩池からゆっくりと浮かび上がった。

口器の上には、精巧な女性の体の上半身が前方に転がって現れ、その背後には無数の触手とクモのような節が見えた。

一本また一本、黒くて細い節が溶岩の中からしっかりと高く上昇し、その怪物の本体を無比に肥満に見せた。