137 マーガレットのドライレッスン!(月チケット求む)_1

......

公館、第二の大広間。

彩色のガラス窓の前に、真っ黒な影が内側のガラス面にぴったりとくっついている。赤や青のフィルターを通して、彼は外の世界の一部を見ることができた。

イーライは外の風景をぼんやりと退屈そうに眺めていた。

夏の陽光が庭の中の一本突然立ち現れるオークの木に降り注ぎ、ほこりまみれの石畳の道に一つ輪の影を作っていた。

そよ風が吹き抜ける。

葉っぱが枝から揺れていて、まるで人間が背伸びをしているかのようだ。

小さな黒猫はずっとずっと見ていた。

そして思わずあくびをした。

彼は頭を窓の枠にもたれかけ、一つの耳をガラスにぴったりくっつけ、夏の午後だけが持つ静けさを静かに感じていた。

「猫になるのはいいかもしれない。」

イーライはそう思った。

彼が出られないわけではない。出る意欲がないのだ。

彼が目覚めた時に、マシューからまた一度得をしたことを知ったんだ。

この一回。

彼は直接オークの領域に足を踏み入れ、とても長い距離を歩いて、一気に入門段階に到達した。

彼はなんと三つもの永続的な能力を手に入れた。

このような寛大な贈り物は、どのドルイドにとっても奇跡と言える。

しかし、イーライはどうしても喜べなかった。

彼自身の伝説の道がマシューにあることを知っていた。実際、彼はマシューについて行くといつも何か得をする。

「力の本質が不幸せと引き換えに得られるものであるなら、私はそれを受け取らない。」

彼は少し強情にそう思った。

すぐに。

彼はまた自己と和解した。

力そのものは間違っていない。自分が傷ついた以上、受け取らないのは損だ。

でも、彼はまだ人間に戻りたくなかった。

このまま小さな黒猫として、喉が渇けば小川で水を飲み、腹が減れば残り物で腹を満たし、退屈になれば昼寝をする。それは悪くない。

さらに、彼は自分が小猫になるのは、自然な優位性があると感じていた。

なぜなら彼は上級ドルイドで、他の能力はないが、耐える力は強い。

「こんなところに閉じ込められても、十数日の間空腹でいても平気だ。」

イーライは少し自慢げに思った。

「寝よう。マシューが探しに来るまで。」