143 人を拒否しない妖精_3

木の壁には密集するつる植物が生えており、そのつる植物は一本一本がとげを持ち、時折小さな白い花が咲いています。

ルルはマシューを連れて木の壁に沿って飛んで行き、すぐに一つの扉を見つけました。

彼女によると、このアーチ型の大きな扉を通れば庭の中心にたどり着くそうです。

その時大扉の近くに人影は一人もありません。

ルルはむしろ緊張し始めました。

“大変だ大変だ、扉の近くには普通はガードがいるはずなのに、私がフラワーガーデンに入る情報が草霊たちにバレてしまったに違いない!

彼らは今、確実に暗闇に潜んでいて、私たちが通り過ぎるのを待って、悪いフェアリーたちが襲い掛かってくる。

そのリーダーは黒い榕のフェアリー、シャンシャン、彼女はいつも私を標的にしていて、こんなに堂々と入って行くなんて絶対に許せないだろう。”

彼女は血の気が引いているように見え、明らかにこのシャンシャンは彼女の心に深い恐怖を植え付けていました。

“黒い榕のフェアリー?”

マシューの心が刺激を受けました。

“彼女に勝てないのですか?”

ルルは悩みながら言った:

“私は戦闘が得意ではありませんし、ダンスもあまり上手ではありません。その二つがシャンシャンの得意なところで、彼女はいつも私を長時間いじめてから放してくれます。今では彼女の前に出ることすら怖いです。”

マシューは聞いた:

“木の壁を通る他の方法はありますか?”

ルルは首を振りました:

“ないです、一番近い扉まで遠く飛ばなくてはならない。そこはカメの暴君の縄張りで、彼はシャンシャンよりももっと恐怖です。”

二人は話をしてた。

突然。

門の外の草むらから大群のフェアリーが飛び出してきた。

先頭を飛んでいるフェアリーは黒い口紅を塗っており、フェアリーの中ではその体型は相当火燃える性格で、飛んでいる姿は壮観だった。

“見つけたぞ!泣き虫のルル、ハハハハ!”

彼女の笑い声は非常に魔性で、まるで人々を感化する力を持っていて、彼女の後ろにいる一群の手下たちを見ていた。

マシューだって彼女の笑い声を聞いて思わず口元がほころんだ。

大群のフェアリーが二人を囲んだ。