183 死者の魔法の奥義_3

「私はただアクセルを踏むだけだ!」

狂風が激しく唸りを上げる。

マーガレットも大声で答えた。

「着陸できない?それじゃあ以前はどうやって着陸していたの?」

マシューの心にドキリとしたものがあった。

自家の飛行船がもう少しで他の飛行船と正面衝突しそうなのを見て、彼は急いで言った:

「どんな方法でもいいから、着陸させろ!」

「ここには飛行物が多すぎる。このままだと何か事故が起きてしまう!」

マーガレットはそう言われて頷いた。

そしてすぐに操縦桿を放した。

生物の飛行船は躊躇せずに大乱闘中の飛行物の集団に突進していった!

彼女は急にマシューを掴み上げ、飛行船から飛び出した。

二人は空中でしっかりと停止していた。

その飛行船は猛烈に他の二隻の飛行船に衝突した。

黒煙が半空中に沸き起こった。

三隻の飛行物は絡み合うようにして地上に落ちていった。

「君が探している人が本当にここにいるの?」

マーガレットは四方八方から囲んでくるバンパイアと生物の飛行船を見て眉をひそめた。

マシューは一周見渡した。

飛行物の間に遮るものはなく、中に座っている人物は一目瞭然だった。

「彼は空にはいない、下にいるかもしれない!」

マシューが言った。

マーガレットは頷いた:

「では彼を探しに下りましょう。」

「しかしその前に、まずはこれらの連中を止めましょう。」

次の瞬間。

抑揚のある吟唱の声が響き渡った。

愚かなバンパイアがマーガレットの吟唱を妨害しようとするが、彼女に一発で頭を打たれて貫通されてしまった!

吟唱の声と共に。

激しい白い光がマーガレットの体から溢れ出た。

瞬く間に、白い光の球体が半空中に現れ、マーガレットを中心にどんどん拡大していった。

……

「警告:仲間のマーガレットが『オッカム・ボール』を使用しました!」

オッカム・ボール(レベル5の魔法):オッカム・ボールの包囲範囲内では、一切の飛行行為が禁ぜられる。」

……

白い光が届くところ。

バンパイアも生物の飛行船も水餃子のごとく下へと墜落した。

マシューの第一反応は喜びだった。

ところが、自分の体も一緒に下へ落ちていくと感じたとき、彼は不安を覚えた。

「私たちも落ちるの?」

彼は必死にマーガレットにしがみつきながら大声で訊ねた。

マーガレットは答えた: