186 契約の妙用(大章求サブスクリプション)_3

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ヴォルケーノシティはブラッドフラッグ王国の首都だ。

ここには多数のティッフリンと地獄人種族が暮らしている。

そして古城「赤と黒」は血旗家の起源の地である。

それは火山口の東方にそびえ立っている。

非常に高い姿勢で山麓の都城や麓に広がるヘルプレインを見下ろしている。

以前から二人はレイガがくれた地図を念入りに調べていた。

地下道を出た後。

マーガレットは速やかに「インビジブル法球」を開いた。

二人は険しい山道を辿り、火山口の方へ向かった。

ブラッドフラッグ先祖の墓地は古城の裏山にあり、火山口からわずか一歩の距離だ。

通常のルートを通ると、古城の中庭を越え、ガードが密集する石林を抜けて墓地に辿り着かなければならない。

しかしレイガの地図には火山口を回り込む小道が記載されていた。

ただしその道も容易ではない。

厳しい地形に加え、この区域には大量のクァーサーデーモンとコワーデーモンが点在している。

彼らは血旗家の奴隷であり、古城の者たちの命令でこの地を彷徨い、墓地へのすべてのルートを隠し通すかのように塞いでいる。

幸いマーガレットは実力が強く、様々な状況に対応する手段も豊富だ。

二人は悪魔が密集する地帯を驚き恐れることなく通り抜け、火山口に到達した。

この地を歩きながら。

マシューは火山腹の岩漿が沸騰する音を耳にすることさえできた。

この火山は活火山であり、非常に活発だ。

「赤と黒」と「ヴォルケーノシティ」が頻繁な火山活動の中で存続しているのは、何らかの溶岩を導く手段があるからだろう。

二人は小道を回り込んで半分ほど進んだ。

間もなく墓地周辺の区域に到達した。

ここは渦巻く硫煙に包まれており、手を伸ばしても指先すら見えないことが誇張ではなく、客観的事実に基づく穏当な表現だった。

硫煙の中には悪魔の影はない。

しかし墓地全体は狭間の不気味な「ヘルエビルツリー」に囲まれていた。

ヘルエビルツリーは近づいた者をすべて捕食し、伝説の強者でさえも容易にこの地を通り抜けることはできない。

これらの邪樹を飛び越えようとするのは文字通り愚かな夢想だ。

マシューの感知によると。

この邪樹群と墓地は一体化しており、樹木を越えようと飛び上がった瞬間に邪樹自体が速やかに成長し、侵入を阻む仕組みとなっている。