第55章 林城の本性

竜躍団地。

秦玉は一晩中眠れなかった。

彼は二つの聚気丹を飲み込むと、体内の霊気が丹田で急速に膨張した。

一晩中かけて、この二つの聚気丹の霊気がようやく完全に消化された。

午前九時。

秦玉の目が「パッ」と開いた!

彼の体内の気は大きく向上し、心持ちまでもが少しずつ変化していた。

修道とは、体力だけでなく、心境も修めるものだ。

真の大能は七情六欲さえも捨て去ると言われている。

今の秦玉は修道の道に入ったばかりだが、彼の心境は以前と比べて大きく変化していた。

まるで...心が以前より強くなったかのように。

「煉気期五層、一気に二層も上がった」秦玉は心の中で思った。

彼は体内に満ちた力を感じながら、口角に笑みを浮かべた。

築基期も、もう間近だ!

そのとき、阿龍が突然竜躍団地にやってきた。