第127章 一撃で粉砕!

このような実力なら、確かに奈何橋に戻る必要はない。

宗師は、どこへ行っても上座の客となれるのだから。

大世家に養われるか、海外勢力の小首領となるか、あるいは一方の覇者となるかだ。

陸樹銘は絶望的になり、思わず秦玉の方を見て、目に懇願の色を浮かべた。

「もし今回の危機を乗り越えるのを手伝ってくれるなら、陸家の株式二十パーセントを差し上げます!」陸樹銘は歯を食いしばって言った。

秦玉は笑って言った:「本当ですか?」

「間違いありません!」陸樹銘は切迫した様子で言った。

命と比べれば、お金など大したことではない!

秦玉は頷いて言った:「よろしい、承知しました。」

近くにいたスカーフェイスは冷ややかに言った:「本当に死に場所も知らないな。私が宗師だと知っていながら、挑んでくるとは?」

秦玉は笑って言った:「仕方ありません。陸社長の提示額が高すぎて、断れませんでした。」

「それに...宗師の実力を見てみたいとも思っていました。」秦玉は淡々と言った。

「いいだろう、そうまで言うなら、容赦はしないぞ!」スカーフェイスは怒鳴り、体から突然光が放たれ始めた!

その光はスカーフェイスをしっかりと包み込み、以前の柳世輝と比べると、その手腕は何倍も優れていた!

秦玉は冷笑し、一歩前に出て、積極的にスカーフェイスに向かって突進した!

「ドン!」

秦玉の拳は、スカーフェイスの体にしっかりと命中した!

しかし驚くべきことに、この一撃を受けても、スカーフェイスはまったく動じなかった!

「ハハハハ!」スカーフェイスは頭を後ろに反らして大笑いした。

「この程度の実力で、大口を叩くとは?」スカーフェイスは冷たく言った。

秦玉は自分の拳を見下ろし、つぶやいた:「宗師は確かに並じゃないな...でもまあ、その程度か。」

いわゆる宗師という存在に、秦玉はまったく感銘を受けていなかった。

結局のところ、燕江のような大宗師とも戦ったことがあるのだから。

そして先ほどの一撃は、純粋に試すためのものに過ぎなかった。

「あなたの番です。さもないと、チャンスがなくなりますよ。」秦玉は言った。

スカーフェイスは冷笑して言った:「小僧、お前は私が見た中で最も傲慢な奴だ。私は宗師に昇進したばかりだが、宗師と大師の差は天と地ほどある!お前には越えられない壁だ!」