第145章 推薦枠

蘇波は地面から立ち上がり、責任者の手にある携帯電話を食い入るように見つめた。

事態がここまで来て、彼は完全に動揺していた。

「まだ認めないのか?」副統領は極めて冷たい表情を浮かべた。

「ずいぶん強情だな」于禁は携帯電話を奪い取り、直接再生ボタンを押した。

一連の録音が、携帯電話から流れ出した。

「あの秦玉は単なる腰抜けだ。腰抜けのくせに俺に逆らうなんて、このまま許すわけがない!」

「安心しろ、俺は戦区のエリートだ、人脈は天まで届く!誰が俺に逆らえるというんだ?」

「今度は秦玉を俺の前に跪かせて懇願させてやる。さもなければ、奴の工場を潰してやる!」

この録音を聞いて、全員の表情が極めて険しくなった。

副統領の顔にはさらに怒りの色が浮かんでいた。

「恥を知れ、まったく面目丸つぶれだ!」副統領は激怒して叫んだ!