空に集まった大きな雲を見て、皆がその光景に驚愕した!
周通と羅建は特にこの異象を食い入るように見つめ、目には信じられない様子が浮かんでいた!
「まさか...まさか本当に丹雲とは...」周通は小声で呟いた。彼はこれまでの人生で、本物の丹雲を見たことがなかった!
羅建もこの瞬間、無力感を覚えた。彼は瞬時に理解した。自分とこの秦玉とは、まったく次元が違うのだと!
「丹雲だ、伝説の丹雲だ!」周りの人々も騒ぎ始めた。
「まさかこれが本当だとは!」
「あの秦玉は一体何者なんだ。ベテラン宗師を打ち倒せるだけでなく、このような驚異的な煉丹手法まで...」
「この秦玉の将来は計り知れないな!」
集まった丹雲は、やがてゆっくりと散り始め、完全に消えていった。
空は静けさを取り戻し、まるで何も起こらなかったかのようだった。
秦玉は羅建を見て、淡々と言った。「今でもあなたは勝てると思いますか?」
羅建は心の中で苦笑を重ねた。彼の誇りは、この瞬間に完全に粉々になった。
羅建が話そうとした時、台下の周通が突然大声で叫んだ。「待て!」
皆の視線が、すぐさま周通に集中した。
周通は歯を食いしばって言った。「丹雲を集められたからって、それがどうした!その丹薬に本当に効果があるかどうか、誰にもわからないじゃないか!」
この言葉に、会場は小さなざわめきに包まれた。
「そうだな、実際の効果がなければ、至高丹薬でも何の価値もない。」
「秦さん、この丹薬について説明していただけませんか。」
「そうです、秦さん。失礼とは存じますが、私たちもこの丹薬の実際の効果を知りたいのです。」
人々の呼び方が、知らず知らずのうちに変化していた。
最初の「あいつ」から「秦玉」へ、そして今では「秦さん」へと。
これは、彼らが秦玉をますます重要視していることの証だった。
秦玉は近くの周通を一瞥し、冷笑して言った。「まだ諦めきれないのですか?いいでしょう、この丹薬の効果を教えてあげましょう。」
「この薬は九龍丹と呼ばれ、その効果は単純明快です。それはあらゆる病、たとえ不治の病でも治せるということです。」
「もちろん、この薬にも欠点があります。それは外傷を治せないこと、そして一生に一度しか服用できないということです。」
この言葉を聞いて、台下の人々は沸き立った!