第160章 痒いところでも掻いてるのか?

青い炎が、秦玉の手のひらで踊っていた。

数メートル離れていても、その狂熱的な力を感じることができた。

「青...青い霊火?」その霊火を見て、羅建の顔は一瞬にして青ざめ、心に無力感が漂った!

そして、観客席の目利きたちは突然立ち上がり、秦玉の手のひらを食い入るように見つめた!

「あ...あれは青い霊火だ、本当に青いぞ!」

「青い霊火...本当に存在するのか!」

「あの若者は一体誰なんだ!なぜ青い霊火を持っているんだ!」

周通までもが尻もちをつき、顔に絶望の色が浮かんだ!

秦玉はやや驚いていた。

この人たちは自分の手の中の霊火を...何か恐れているようだ?

「こんなことはありえない、絶対にありえない!」羅建の額から豆粒ほどの汗が流れ落ちた。

秦玉は眉をひそめて言った。「どういう意味だ?お前の霊火と私のは違うのか?」