秦玉は説明のしようがなかったが、この邱峰から自分に向けられた殺意をはっきりと感じ取っていた。
「まあまあ、最近ストレスが溜まっているんじゃないか。気にしすぎるな」魏江は秦玉の肩を叩いた。
秦玉は頷いただけで、それ以上は何も言わなかった。
その後、秦玉は会場内で原石を選び続けた。
しかし何度か見て回っても、手を出す価値のある石は見つからず、脇へと移動した。
この会場にとって、賭石は一部に過ぎず、会場全体には高価な希少薬材が豊富に並んでいた。
秦玉は一目で、数十年物の薬効を持つ薬材を何株も見つけた。
残念ながら、これらの薬材は途方もなく高価で、一株でも数千万、あるいは数億という値段がついていた。
「マジで馬鹿げている」秦玉でさえ、思わず舌打ちした。
大世家の子弟たちの実力が一般人を遥かに超えているのも無理はない。