219章 図太いシンギョク_1

シンギョクの神識力は一瞬で引き離され、すぐにこの石像の中に流れ込んだ!

神識が剥がれ去る苦痛は想像を絶し、ほぼ一瞬で、シンギョクは失神した。

彼の目の前は真っ暗になり、その暗闇の中で、シンギョクは自分の手を一度見下ろし、全身が金色の輝きを放っていることに気付いた。

「これは…私の神識なのか?」とシンギョクは思わず低くつぶやいた。

その時、遠くに微かな光が現れた。

光はどんどん大きくなり、最後にはなんと人の姿に変わった!

人の姿が変化した瞬間、周囲は氷のように冷たくなり、空一面のヤインエネルギーが突如迫ってきた!

目の前の高大な人形を見て、シンギョクの顔色がわずかに変わった。

「お前…お前は私の後継者なのか?ついに来たか...」シンギョクが混乱していると、その人形が話し始めた。

彼の声にはわずかな興奮と悲しみがあり、その巨大な声によりシンギョクの頭が鳴り響いた。

「私が来ることを知っていたのは、私の後継者だけだ!」とその人形は続けた。

シンギョクは一時期何がなんだかわからず、目の前の巨人をじっと見つめて、何も言えなかった。

「我々の地殺谷は元気にしているか?」とその人が続けて言った。

地殺谷という言葉を聞いて、シンギョクの顔色が一変した。

彼はそのセクトを知っていた。それは、西南地区で悪名高い一派だった。

彼らはヤインエネルギーを生命力とし、何人もの少女たちが彼らに騙されて洞窟に入り、養分にされていると言われていた。

このようなセクトが何人もの人々を災いに遭わせてきたことは言うまでもなく、それは真の邪道だ!

「まさか…この人は地殺谷の老祖なのか?」シンギョクは何かに気づいた。

彼の頭は高速に回転し、口角には冷笑が浮かんだ。

「老祖、私だよ!」シンギョクは突如悲痛に叫んだ。

「やっとあなたを見つけました。どれだけ努力したか、あなたにはわからないでしょう…」シンギョクは演技力を発揮し、号泣した。

「よくやった」と老祖は淡々と語った。

シンギョクは心の中で大喜びした。

当てが当たった!

「苦労などしませんでした。あなたを見つけるためなら何でも価値があります!」とシンギョクは涙をぬぐいながら、悲痛な声で述べた。