秦玉の神識の力は瞬時に抜き取られ、その石像の中へと流れ込んでいった!
神識が剥離する痛みは想像を絶するもので、ほんの一瞬で秦玉は気を失ってしまった。
彼の目の前は真っ暗になり、その暗闇の中で、秦玉は自分の両手を見下ろすと、体全体が金色に輝いているのに気づいた。
「これが...私の神識か?」秦玉は思わずつぶやいた。
そのとき、遠くに一筋の光が現れた。
光は次第に大きくなり、ついには人の形に変化した!
人影が現れた瞬間、周囲は凍えるように冷たくなり、天を貫くような陰気が一気に押し寄せてきた!
目の前のその巨大な人影を見て、秦玉の表情が僅かに変化した。
「お前は...私の子孫なのか、ようやく来たな...」秦玉が慌てていると、その人影が口を開いた。
その声には興奮と悲しみが混ざっており、その巨大な声は秦玉の頭を轟かせた。
「私の子孫が必ず私を見つけ出すと知っていた!」その人影は続けて言った。
秦玉は状況が掴めず、目の前の巨人を観察しながら、一言も発することができなかった。
「我らが地殺谷は無事か?」その人は続けて言った。
地殺谷という言葉を聞いて、秦玉の表情が一変した。
彼はこの宗門のことを聞いたことがあった。西南地域の悪名高い門派だった。
噂によると、彼らは陰気を糧として生きており、多くの少女たちを洞府に騙し込んで、養分にしていたという。
この宗門は、数え切れないほどの人々を害してきた、まさに邪門の宗派だった!
「もしかして...この人物は地殺谷の老祖なのか?」秦玉は突然何かに気づいたようだった。
彼は頭を高速で回転させ、思わず冷笑を浮かべた。
「老祖様、私です!」秦玉は突然悲痛な声で叫んだ。
「ようやくお会いできました。この数年間、私がどれほどの苦労をして老祖様を探し求めてきたか、お分かりにならないでしょう!」秦玉は名優のように泣き続けた。
「よくやった」老祖は淡々と言った。
秦玉の心は大いに喜んだ。
当たった!
「苦労なんてありません。老祖様にお会いできさえすれば、すべては価値があります!」秦玉は涙を拭うふりをしながら、悲しげに言った。
老祖は軽く頷き、秦玉を見つめて言った:「封印を解く方法は見つけたか?」
封印を解く?
なるほど、この老いぼれは封印されていたのか!