「くずが?誰をくずと呼んでいる?」韓一龍は章華を怒りの目で睨みつけ、顔色は青ざめていた。
章華の顔色が一瞬にして変わった!
韓一龍も内勁大師だったことを忘れていた!
そう思うと、章華は慌てて言い直した。「韓若様、この秦玉がどうしてあなたと比べられましょうか?同じ内勁大師とはいえ、あなたは韓家の方!あなたの実力は間違いなく秦玉の上ですよ!」
「この秦玉なんて、下水溝に住む虫けらに過ぎません。あなたと比べるなんて、あなたを汚すようなものです!」
章華はお世辞を言うのが上手かった。
韓一龍の表情は明らかに和らいでいた。
「韓若様、ご安心ください。このやつは私にお任せを!」章華は胸を叩いて言った。
章華からは殺気が立ち込めていた。明らかに、韓一龍の前で実力を見せつけ、この大樹に縋りつこうとしていた。