遅封は明らかに忍耐を失い、彼の巨大な内勁の支えが、彼を不敗の地に立たせていた。
彼の周囲には旋風が巻き起こり、巨大な気波が、全てを破壊する威力を帯びていた。
一つの竜頭が、彼の拳の上に凝集し始めた。
秦玉の額には冷や汗が浮かび、顔色も悪くなっていた。
今の秦玉の状態では、この一撃を受け止めることなど到底できない!
「遅封、止めろ!」古太初が大声で叫んだ。
遅封は冷たく古太初を一瞥し、言った。「この老いぼれ、秦玉を殺した後は、次はお前の番だ!」
どうせ師を殺した汚名を着せられたのだから、遅封は思い切って本性を表し、やるなら徹底的にやることにした!
「遅封、お前の思い通りにはさせない!」古太初は一歩前に出て、体から気勁を爆発させた!
「死に損ない!」遅封は冷たく鼻を鳴らし、即座に拳を打ち込んできた!