第306章 竜虎隊

この言葉を聞いて、秦玉は方悦に興味を持った。

この方悦は、実力も弱くなく、野心も小さくないな。

「では景路は?そのまま見捨てるのか?」秦玉は意味深な笑みを浮かべながら尋ねた。

方悦は秦玉の肩に手を置き、軽く笑って言った。「景路があなたと比べられるわけないでしょう?私にとって、感情なんてないの。価値があるかどうかだけよ。」

「ちょうど良い。」秦玉は軽く頷いた。

秦玉はこの方悦について調べていた。噂によると、彼女の人脈は侮れないという。

その魅惑の力で、多くの大物たちを手玉に取っているらしい。

将来京都に行けば、自分の助けになるかもしれない。

「秦兄さんのお考えは?」方悦は眉を上げて尋ねた。

「取引成立だ!」秦玉は立ち上がり、方悦と握手を交わした。

方悦は微笑んで言った。「では、これ以上お邪魔はしません。」

そう言って、方悦は出口へと向かった。

出口に着いた時、方悦は突然足を止め、神秘的に言った。「その内丹には驚きがありますよ。」

秦玉が尋ねる前に、方悦はすでにその場を去っていた。

空っぽの部屋で、秦玉はその内丹を観察していた。

内丹は暗闇の中で、妖しい光を放っていた。

「この方悦は俺を害そうとしているんじゃないだろうな?」秦玉は頭を掻きながら、心の中で考えた。

方悦は内丹を一つ飲み込んで、魅惑の力を得た。

ではこれを飲めば、どんな効果が得られるのだろうか?

「この内丹は実力を上げるだけでなく、予想外の利点があるかもしれない。」

秦玉はこれ以上考えるのをやめ、すぐにその内丹を飲み込んだ。

その後、すぐに盤座して、経脈を通していった。

最強の体質の一つである混沌体として、その体の受容力は極めて高い!

混沌体が飲み込めないものはほとんどない。

しかし秦玉がこの内丹を飲み込んだ後、丹田全体が作り直されているような感覚に襲われた!

不思議な力が、秦玉の経脈に沿って、全身に流れていった!

その後、五臓六腑を包み込み、内から外へ、皮膚にまで及んだ!

このような不思議な効果に、秦玉は大いに驚いた!

体全体が絶え間なく音を立て、パチパチという音が耳に絶えなかった!

わずかな時間で、秦玉の肌は引き締まり始めた!

体の硬度、力は急速に上昇していった!

怪力が秦玉の体を満たしていった!