第310章 驚愕の韓威_1

ドラゴン長官は笑いながら言った。“君がコーチなんだから、もちろん一緒に参加するべきだよ。”

この言葉に、シンギョクの心は少し緊張したが、それ以上に興奮していた。

彼は京都に心から憧れている一方、少しばかり怖れも抱いていた。

彼はずっと京都に行ってみたいと思っていたが、きっかけがなかった。

今回、京都へ行く最良のチャンスかもしれない。

“何かあったのか?” ドラゴン長官が尋ねた。

シンギョクがまだ口を開かないうちに、隣にいた武叔が笑って言った。“顔小姐に会いに行く口実にしたいのではないか?”

シンギョクは頭をかきむしり、少し恥ずかしそうに言った。“そういうことになるかな。”

“哈哈哈!顔家大小姐が君に惚れているなんて噂は本当だったんだね。” ドラゴン長官も大爆笑した。

数言で、シンギョクは赤っ恥をかいた。

彼は慌てて立ち上がり、言った。“私は先に帰ります、もう遅いですから、早く休まなければ。”

“わかった、明日の午前8時、訓練場にきちんと来ることだよ。” ドラゴン長官が注意深く言った。

それから、シンギョクは武叔と一緒にこの場を去った。

家に帰った後、ベッドに横になったシンギョクは寝つけなかった。

目を閉じるとすぐに、脳裏にゲンジャクセツの姿が浮かんでしまった。

会う時、どんなシチュエーションになるのだろう?

堂々と顔家を訪れるのか?それともこっそり会うのか?

シンギョクの頭の中では無数の考えが駆け巡り、その複雑な感情を抱えて、ぼんやりと眠りについた。

次の日の早朝、シンギョクは早起きして、楚州戦区訓練場に向かう準備を始めた。

そして武叔はすでにジョギングから帰ってきていて、シンギョクを見て笑いながら言った。“起きた?何か食べて、出発しよう。”

シンギョクが驚いたのは、朝食がリトルフィッシュが作ったものだったことだ。

彼女は4杯の麺を作り、それはなかなか美味しかった。

楚州訓練場に向かう途中で、武叔が尋ねた。“シンギョク、訓練計画はちゃんと準備できてるか?”

シンギョクは手を軽くひっくり返し、「すでに準備してあります、この訓練プランは非常に完全で、わかりやすいです。」と言った。